ロシアは蛮族か否か

列強達の戯れ

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仏露が白紙和平したのに伴ってオーストリアも仏米の2カ国と白紙和平を結んだものの
米露だけが戦争状態であったことから、仏墺の領土で米露が戦闘を続ける状態が続いた。

ロシアはフランスとの全面戦争を回避した事で、多くの師団が本国へ帰還させつつあったが
一部の師団が前線で孤立してしまった為に引き返させざるを得ない事態となってしまった。

一度、ロシアから白紙和平の願いを言い届けたのだが、何故か快諾してくれない。

恐らくは、最終戦争が間の抜けた終わり方をした分、遊び足りなかったのだろう。

遠路はるばる御側路頂いたのに願いを全うしないのでは申し訳ないと、しばらくこの状態のままにすることにした。

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一時は、ハノーヴァー付近に孤立したロシア50個師団が危機的状況に陥りかけたが
いつの間にか死んでいたアタック+5将軍の後を継いだ移動速度ブースト将軍が神がかった撤退劇を見せて、見事別戦場へ合流した。

その後も、お互いに戦域幅の関係上なかなか戦線が終わりを見ず
さすがに飽きてきたのか、アメリカからハワイを割譲するからもう終わりにしようと言ってきた。

てっきり白紙講和だと思っていたロシアは、ややテンションが上がってしまった。

ただ渡すのでは面白みがないと言うことで
ドラマティックな演出をした後、ハワイを割譲するということで合意した。

歴史的公文書

 ―1923年4月19日、あの日は忘れられない日となった。
いつもの様に我が艦隊は、ロシア貴族達をソノラのリゾート地へ護送していた時のこと、カホオラウェ島より救難要請をキャッチした。
難破者はハワイの工場に勤める労働者で、砂浜で鉄床を叩いていたところを引き波にさらわれてしまったと、親族は話しているという。
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 私はこの要請に応じ、艦隊を漂流予想海域へ向かうよう指揮した。
運良く彼を救助できた我々は、一隻の輸送艦に彼を乗せ、無事に島へ送り届けるよう主計長ポニャトフスキに命令した。
 時待たずして、救助の為のアメリカ艦隊がお出ましになったが、何を勘違いしたのかメリケン共は我々を砲撃してきたのだ。
再三砲撃停止要請を行ったもの、旗艦内に英語を喋れる者が居なかった事も祟って、一向に止む気配はない。
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仕方なく我々は奴等を片付ける他なくなり、私は全艦に攻撃命令を下した。そう、仕方なくだ!
 三日三晩砲撃を行った結果、あのバカな艦隊共は海へ消え去った、ざまぁみろだ。
「救助したアメリカ人を下ろすついでに、我々も下ろせ」と煩かった貴族どもを止む無く上陸の許可を出したが、本国に帰れば大目玉を食らうに違いない。

                                  ≪トハチェフスキ航海日誌 17日目 ワレ米艦隊撃破ニ成功セリ より≫

その後、ロシアはハワイに住み着いたロシア人を保護する名目でアメリカに脅しをかけ
圧力に屈したアメリカは、ロシアのハワイ領有を認めるのであった。

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この航海記録を残したパーベル=トハチェフスキは、数日後ハワイ沖に現れた米艦隊に捕捉され、帰らぬ人となった。

同記録は近年の海底調査で奇跡的に発見されたものであり
今日、ロシアがハワイ領有の正当性を裏付ける重要資料として保管されている。

なんてこった /(^o^)\

ハワイ割譲に伴って発生したロシア艦隊全滅事件は、アメリカが本艦隊を遊びでロシア艦隊にぶつけたところ
撤退する事適わないほどの速さで解かされてしまったという経緯があった。

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さすがに申し訳ないと思ったのか、アメリカはフィリピン2ステートを割譲してくれることになり
アイアンクラッド100隻分の軍事点150とフィリピン割譲に伴う威信点増加分80点で、そこそこ帳尻合わせ出来たはず。

米露が和平した事で、対独戦を続けているロシア以外の国はすべて平時体制に戻り
さぞ建艦競争が繰り広げられているのだろう・・・と思ったら、フランスはともかくイギリスのスコアの伸び方がおかしい。

前回の対英戦の際にカットダウンをしたので、軍事力が半減するのみならず
1917年7月11日から1922年7月11日の5年間は軍の再編は出来ないはずだった。

後々セーブデータを確認してみたところ、どうやら1919年6月2日の段階で
既に軍備再編が可能になっており、カットダウンの効果が半ばで切れていたのだ。

前回の全列強カットダウンの際に、オーストリアが同じ現象を訴えて居たが、原因は謎である。

ともかく、フランスの首位が決定したと思われた矢先
イギリスの追い上げが目前にまで迫ったことで、予想だにしなかった展開を迎えた形だ。

フランスも必死でアイアンクラッドの生産を行うが、港の数が圧倒的に多いイギリスはすさまじい勢いで軍事点を伸ばす。

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全師団の再生産に5年以上の時間を要するはずだった、インドステートのパトナと北ベンガルの兵畑ステートは
6年もの猶予を与えられたことで、どんどん師団を生み出して行く有様だ。

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そして、なんと言っても最大の誤算が、まさかの中国文明化である。

列強は、影響圏に入れている国のスコアの何割かを自分のスコアに加えることが出来る為
元々軍事点が高いばかりか、全列強カットダウン事件の影響でスコアが跳ね上がってしまい
中国の文明化はイギリス躍進の大きな原動力となってしまったのだ。

おまけに、資金が30M近く担保されているからボンボン正規兵がロシア国境に配備されていく上に
イギリスの研究がそこそこ受け継がれる為、ほっとけば1位になるんじゃないかという勢いだ。

オーストリアからの贈り物

世界が英仏のスコアレースに注目が集まる最中
オーストリアはロシアと取り交わしていた、領土割譲を行うと通達してきた。

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当初はカンパネラだけという話であったが、フランスのロシアへの行為をあまり良く思っていなかったようで
ボヘミアからハンガリーに跨る国境沿いのステートを割譲してくれるという。

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あの時フランスを攻めていれば、オーストリアの期待にも応えられたかもしれないと後悔をしつつ
心からのお礼を言った後、ふとスコア表を確認してみると
4ステート譲り受けたにも拘らず、1000点程度しか変動してない。

やはり、1ステートで1500~2000点もの軍事点を変動させるインド兵畑ステートは異常だ・・・。

イギリス待望の瞬間

さすがに危機感を覚えたのか、フランスは残り1年もない段階で対英戦をやらないかと、VCで言い出した。

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こんな土壇場でまともに戦闘できる国がある訳無く、アメリカがイギリス側について
必死にフランスの威信点稼ぎに貢献をする位しか成す術が無いようだ。

しかし、数ヶ月で100近く増えていくアイアンクラッドがもたらす軍事点に勝てるわけが無く
1925年1月1日を迎えた為、イギリスがフランスに僅差の状態でゲームセットとなってしまった。

中国のスコア的に列強入りするからイギリスのスコア落ちるだろう・・・と思っていたら
どういうバグなのか知らないが、セカンダリーのまま止まっていた。

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とはいえ、カットダウン飲ませたり
ステート割譲させたのにスコア伸び続けるって、イギリスっていったい何なの・・・。

マルチ最終日の終わりに際して

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英 師団数:1274 艦艇数:1924 | 仏 師団数:1433 艦艇数:2542 | 露 師団数:1249 艦艇数:755
米 師団数:543  艦艇数:1843 | 墺 師団数:467  艦艇数:726  | 日 師団数:364  艦艇数:800

英 人口:80.07M 威信点:281 工業点:3837 軍事点:13369 | 仏 人口:56.00M 威信点:1523 工業点:3105 軍事点:12315
露 人口:54.76M 威信点:877 工業点:4568 軍事点:8342  | 米 人口:30.61M 威信点:783 工業点:3170 軍事点:6572
墺 人口:21.11M 威信点:744 工業点:2277 軍事点:2127  | 日 人口:19.48M 威信点:355 工業点:1463 軍事点:1253

仏英の差が500程度という非常に惜しいラストを迎えてしまった。

これは、ロシアが中華帝国の影響権をイギリスからもぎ取っていればよかった話なのだが
英日両国相手に影響権争いをしても勝てないと、半ば諦めていたのがよくなかった。

ロシアのスコアも、もう少し伸びるかと思ったのだが
全列強カットダウン事件が起きるまで、海軍研究は蒸気輸送艦しか研究していなかったことから
そもそも港拡張自体していなかったのだ。

しかし、バグなのか仕様なのか分からない謎の力でスコア底上げされたとはいえ
イギリスがここまで延びるなんて誰が予想できただろう。

ちなみに、ランキングの列強に中国が入っているのはスコア上でランクインしているだけで
セーブデータを確認してみたところ、ちゃんとイギリスの影響圏に収まっているセカンダリのままだった。

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日本はゲーム終了間際にインド藩国の一つを併合しており
中の人が目指していた大東亜共栄圏成立は達されたと考えても差し支えないだろう。

日本のスコアがなかなか伸びなかったのは、イギリスと行動を共にしたことで
戦勝側になかなか付けなかったこともあるが、手近にBBRを消費してまで取る価値のある地域が少なかったのも
非常に大きな問題だったに違いない。

次回のマルチで、日本が国選択の一つとして加えられるとするならば
恐らくは朝鮮・満州位は領有を認められることだろう。

総括

ロシアの中の人は日本かロシアのどちらをプレイするべきかを、マルチ開始日まで迷っていたのだが
他のプレイヤーが日本を選んでくれた事で、ロシアを選択したという経緯があった。

実際にロシアをプレイしてみると、膨大なステート数を管理するのがだるくて失敗だったかと思ったりしたが
欧州のドロドロした外交劇を垣間見ることが出来たことで、いろいろ経験を積めたのは非常に大きな収穫だ。

そして、何より滅亡の可能性が低い点では、アメリカと並んで
初心者でもバリバリ国際的地位を確保できる大きな魅力に違いない。

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もし筆者が日本を選んでいた場合、あんなお花畑外交をしていようものなら即死していたに違いない。

波乱の64年間であったが
シングルでやっているとのは違った感覚でゲームを楽しむことができ、改めてVictoria 2が好きになった。

もし次回があるとするならば、是非参加したい。

いや、参加させてください、お願いします。

エピローグ

 1925年1月1日、栄華を極めたイギリスは、ロンドンで二度目の万国博覧を開催し、世界にその名を轟かせた。
幾多の戦争で荒れ果てた国土は、勤勉な国民たちによって復興が成され、世界で類を見ない社会保障制度が多くの生活困窮者を貧困から救った。
戦後体制の一環として国際連盟が誕生し、その本部がロンドンに設けられたことで、世界帝国として揺ぎ無い地位を築くのであった。
 フランスは、前回のロシアとの対立が世界戦争へと発展しかけたことを反省し、2国間でのホットラインを確立する事を提案し、ロシアもこれを快諾した。
以後、2国間は急速に再接近を見せ、そこに加わったオーストリアと3カ国でヨーロッパの統一事業を再スタートさせるのであった。
 東端に中華帝国とアメリカという仮想敵国を抱えてしまったロシアは、軍事費が増大の一途を辿り、国力を磨り減らす大きな要因となってしまった。
チェリャビンスクに落ちたとされる隕石を視察するために赴いた際に、ツァーが人民主義者に爆殺されるという事件が発生し、国内の民族問題が激化の一途を辿っていることを露呈させた。
 多くの欧州戦争に関わりながらも、太平洋の島々と南米の圏域を得ただけで多くの損害を被ってしまったアメリカは、国内世論が厭戦機運で満たされつつあった。
壊滅的打撃を被ったオーストリア遠征を題材にした反戦映画「プラトーン」が社会旋風を巻き起こし、その煽りを受けた国民は欧州勢力の戦争には関わらないことを熱望し、遂にアメリカ政府はモンロー主義を発表した。
 オーストリアは「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」を名目に、ドイツ統一事業によりいっそう励み、それはイタリア領を大幅に他国へ譲ることでいくらかの成果を残した。
しかし、サライェヴォで発生した皇帝一族暗殺事件によりハプスブグ家は断絶し、帝国議会が共和制への移管を宣言したことで新たな道へ歩を進めることとなった。
 人口の自然増加に伴い、経済難に苦しんでいた日本は、明治天皇崩御と関東大震災で国民は心に深い傷を負ってしまった。
日本の困窮を前にイギリス政府は支援を惜しまず、ボランティアや支援物資を届けたことで、両国の関係は国際的に見ても類まれな友好関係を築いているようにみえた。

 だが、欧州統一事業を完遂した仏墺露の目は再びイギリスへと向けられ、両陣営はインド権益を巡って深く憎しみ会う事態に発展していくのであった。
国際連盟は仏墺露に対して自制を求めたものの、1940年までには3カ国とも脱退を表明する。
ロシアが政策的に行き詰っていたアメリカを誘い、朝鮮・東南アジア利権の放棄と北方領土の対露割譲を盛り込んだ最後通牒を日本叩き付けた事で、日本国内では鬼畜欧米を合言葉に開戦を望む論調が高ぶりを見せた。

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 そして、1941年12月8日、歴史は新たな局面を迎えようとしていた...。

 
― Fin ―

ロシアは蛮族か否か


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Last-modified: 2013-03-15 (金) 22:02:09