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前回 自由平等博愛の名のもとに 第一章 思索と思惑の交錯

 
 

第二章 平和と繁栄の世紀末

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対独融和、英仏協調路線

 フランスはある問題に直面していた。まず第一に予想以上に植民でボロ勝ちしてしまい、威信が膨らんだ結果、まさかのフランスが初日から一位になってしまったことだ。それにより予想以上に早くイギリスのターゲットがフランスに向く可能性である。次に、この旧北ドイツ領だ。イギリスはドイツ領を持ってないのにも関わらず、フランスだけ持っており、英独間で争う理由はない一方、英独双方がフランスに開戦事由を持つ所以になっていた。そして、イギリスがフランスとのシステム上の同盟を(一時的にせよ)切ったこと、ドイツとイギリスがシステム上の同盟を結んでいることは、フランスの対英、対独警戒をマックスまであげていた。

 しかし、これだけでは状況証拠に過ぎず、あまり問題はない。もし、イギリス側にドイツを引き続き分割する意思があり、それを実行に移す前提があるならば、フランスは「先行的に」ドイツ領を保有しているにすぎない。要は、あとでイギリスもドイツ領を保有すれば(フランスにとっては)何ら問題はないのである。そこでまず筆者は、イギリスに引き続きドイツ分割の意思があるかどうかが気になっていた。

対英外交

france.jpg イギリスさんって、ドイツこれ以上分割するカンジです?

the united kingdom.jpg 正直どうでもいい

 
 

 このやり取りをもってして、筆者の淡い希望は打ち砕かれた。逆に言えば、このイギリスの一言により、ドイツは解体を免れたともいえる。いやむしろ、英独で個別の和解や協定が進み、図らずも一位となってしまったフランスを包囲しようとしているとも推測できる発言ともいえる(本当にどうでもいいだけかもしれないが)。いずれにせよ、イギリスとの対独共闘がない限り、フランスはイギリスやドイツの脅威にさらされ続けるため、何らかの打開策が必要となっているのは火を見るよりも明らかであった。

alisa.jpg ドイツ領を返すことにしたわ。

tio.jpg なぜでしょうか?

alisa.jpg このステートはフランスの外交的なアキレス腱よ。これが存在する限り、独仏間のわだかまりは消えないわ。イギリスもドイツ分割に消極的(≒否定的になる可能性もある)だし、何より、最悪英独vs仏という対立構造に持ってかれるとフランスは即死するのよ。そして、この状況でフランスを助けてることのできる国は存在しないわ。なのでドイツに必殺ステート返還DGZよ!そして今までのことを水に流した後お友達になるわ!

tio.jpg (この筆者は友好か死かどっちかしかないんですか……!)

alisa.jpg (単細胞生物だからしかたないでしょっ!一応永久中立というオプションも用意してるのよ……!)

tio.jpg ですがステートはドイツが統一しない担保でもあるんですよね。

alisa.jpg むろん、ドイツ成立阻止はフランスにとって最重要命題だけど、さすがにフランスの生存>ドイツ統一ね。

alisa.jpg そしてドイツ統一阻止の担保はほかにもあるわ。それはオーストリアが南ドイツ系国家をいまだ勢力下においていること、そしてロシアがドイツコアをいまだに踏んでいることよ。

alisa.jpg つまり、ドイツ統一阻止のためのステート領有はロシアだけに任せて、フランスだけしれっとドイツに領土を返還し、ドイツと国交を回復することは可能ね。

tio.jpg しかし、仮にドイツが旧領奪回を望み、フランスに敵意をもっているとしたら、ドイツは領土返還に応じるのでしょうか?英独vs仏の状況でドイツ側の勝利は確実なわけで、先のステートだけではなくアルザスロレーヌも一緒に持ってけます。

alisa.jpg そこで、ドイツには無条件での返還を打診しつつ、イギリスにも中立条約を申し込むわ。英独が緊密に連携してなければどっちかは成功するわね。

tio.jpg イギリスは中立条約を飲むでしょうか?これ、完全にフランス側の事情ですよね?

alisa.jpg もちろんアフリカの非文明国ステートの「整理」という「手土産」つきよ。

対独外交

france.jpg 私が主張したのは小ドイツ成立を妨げるという点だけで、いつの間にか分割に話が行ってた。まあ早い話、私がとったとこ返そうかなと

prussia.jpg 基本人の言葉は信用していないので問題ないです。あと、フランスさんがドイツが怒っているかもと思って上の会話を投げかけてきたとしたらそれはちょっと的外れだと思います。
ドイツとしては、開始から言っているように「オーストリアの人が入ってない時点でドイツが何か動くとかわいそうだったのでプロイセンでしばらく居る」っていうのが方針だったので

対英外交

france.jpg 中立条約を結ぼう

the united kingdom.jpg 目的は?

france.jpg フランスだけドイツに領土持ってて、イギリスがドイツに領土持ってないのが寝覚めが悪い

the united kingdom.jpg それ完全にフランスの都合じゃない><イギリスへのメリットを提示

france.jpg ですので、ザンジバルとエチオピアの利権を差し上げる!セットでポルトガルの東アフリカのほうもサービス

the united kingdom.jpg いや、イギリスは植民地より本国ステートの工業点が欲しいのだがね…。まあ、フランスと結ぶこと自体は賛成なんで、ちょっと考えさせてねー

 
 

tio.jpg ダメダメですね。まあ筆者が危惧していたほどは両国ともフランスに対するヘイトは乗ってなかったみたいですが。

alisa.jpg いえ、それぞれとの会話でそれぞれ一つずつ大きな収穫があったわ。

遠交近攻より善隣友好

prussia.jpg オーストリアの人が入ってない時点でドイツが何か動くとかわいそうだったので

the united kingdom.jpg イギリスは植民地より本国ステートの工業点が欲しいのだがね

 
 

alisa.jpg ドイツはオーストリアを気にかけているわ。そしてイギリスは本国ステートが欲しい。

tio.jpg それがどうか?

alisa.jpg ここで先のオーストリアリンチ戦争が生きてくるのよ。ドイツには「オーストリア領奪回の目的でロシアに宣戦」、イギリスには「イギリスの工業点確保のためのロシア戦」という追加の「手土産」を用意するわ。当然、フランスからしてみればロシア戦には当初の目的である「ロシアのブームを挫く」「屈辱CBによる威信確保」もあるわ。つまり一石三鳥ってわけね。

tio.jpg (要はロシアを踏み台にして世界を平和にする作戦かな……)

対独外交

france.jpg オーストリア領回復しない?wロシアから

prussia.jpg ドイツとしては、オーストリアの領土回復には賛成です。フランス領旧ドイツステートについては、返還して頂けるのであれば嬉しいですが、ドイツとしては特段対価を支払うことが出来ない状態です。

france.jpg (対価は以後)互いの同意なき領土要求を禁ずる

prussia.jpg それでよろしければ、ドイツは問題ないです

対英外交

france.jpg 別件なんだけど(大嘘)ロシア戦興味ある?

the united kingdom.jpg やってもいいよ

france.jpg 実はドイツがすでに乗り気

the united kingdom.jpg でもふらんすがなんで?

the united kingdom.jpg ほうほう。じゃあやるか

france.jpg 理由はオーストリアがかわいそう(建前)

the united kingdom.jpg やろう

the united kingdom.jpg その件も踏まえてなら、先の案受けよう

france.jpg エチオピア本当にほしい?

the united kingdom.jpg エチオピアより別の海沿いのステートの利権がいいな

france.jpg ポルトガルの西アフリカの領地はかなり中途半端にフランス領と合体してるから欲しいんだよなあ

france.jpg まあロシアからとりませう

france.jpg  ザンジバルとポルトガル領東アフリカはイギリス領。英仏は中立条約を○年結ぶ

france.jpg 私は30年ぐらい希望

the united kingdom.jpg 1900年では?

france.jpg 了解

 
 

alisa.jpg ドイツとは領土返還ばかりか、イタリアやブラジルと結んだのと同じタイプの条約をちゃっかりつけたわ。これでアルザスロレーヌは狙われないわ。そしてイギリスとは中立条約を30年とおまけのエチオピア利権を手に入れたわ。

tio.jpg wow...

筆者注)もともとドイツにはフランス領どころか、旧領ですら奪回の意思はなかった。つまり筆者は杞憂で東奔西走していたことになる。しかしこれら英仏条約は2日目プレイの間、一位のフランスと二位のイギリスのコラボという安定をもたらし、一方仏独条約は独仏間の関係を改善するきっかけになり、特に中立条項は三日目以降大きな効果をもたらすのである。

alisa.jpg みんなハッピーよね?

tio.jpg ロシアはアンハッピーだと思うんですがそれは。

alisa.jpg イギリスの人も意外に思ってたみたいだけど、ロシアとの関係は切るわ。理由はいくつかあるわ。

もし英独(露)vs仏(露)になった場合

ロシアがいようがいまいがフランスは勝てない。

もし英(露)vs仏独(露)になった場合

負けパ(封鎖ゲー)の場合、ロシアがいようがいまいが仏独は勝てない。(前回マルチ参照)

勝ちパ(陸戦勝ち)の場合、ロシアが敵に回っているのは好都合。陸で戦勝点が稼げる。仏独側についていればいるで、インドへのアクセスが得られる。

そしてフランスは英国戦を行うぐらいならイギリスに譲歩するレベルで交戦意思がなく、ドイツに至ってはPL戦をやる気がない。

もし英仏(露)vs独(露)になった場合

どっちにしろ英仏の勝ち。

alisa.jpg という考察による結果よ。少なくとも現状、陸で同盟を作るなら北ドイツに一番興味がある、というのが本音ね。

tio.jpg つまり、少なくとも筆者の考えでは、このロシア戦にリスクはないと。

alisa.jpg そうなるわね。オーストリアは参戦表明したし、オスマンは親仏中立、イタリアは最初からフランスと中立(その返礼としてイタリア内の旧オーストリア領の不問を主張、もとい中立条約を結んでいてなおかつ順位も低いイタリアに興味はない)、おまけにロシアはUSAと日本のコアも踏んでるし、南米2国はイギリスの勢力下。そして、イギリスとは中立条約を結んでいるので、イギリスが裏切る可能性は低い。総合的に判断した結果ね。

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▲二日目開始前の外交関係

2日目プレイ開始

alisa.jpg ということで、プレイ開始よ。英独仏でオーストリアに同盟を送り、オーストリアがロシアに対し宣戦ね。

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tio.jpg ロシアがAIスウェーデンに宣戦。そのロシアですが、途中で挟んだリホストや回線の調子がによる落ちまくりで、世界線がずれ、軍が消失したようです。スウェーデンにかなり押し込まれ、風前の灯火ですね。

alisa.jpg えっ!?

大祖国戦争なお対スウェーデン.jpg

tio.jpg しかもロシアは6位です。この状況でロシアを4国で取り囲むのはさすがにやりすぎかと……。

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alisa.jpg ……。それもそうね。でも、威信CBをぶち込むのがフランスの目標なわけだし?

tio.jpg ロシアは降伏を宣言しました。戦勝点が低くてAdd Wargoalできません。ロシアは広いですからね。また、なぜかイギリスがシステム的に戦争に参戦できず、不満を漏らしています。

alisa.jpg うーん。やっぱり、屈辱はあきらめて純粋にオーストリア領返還だけでいいんじゃないかしらね。これ以上攻勢を続けて、イギリスの参戦を招き、イギリスのスコアを増やしてもしょうがないわね。フランスはロシア戦を背景とした英仏条約、独仏条約を結んだ時点で利益を確保しているわ。

tio.jpg 了解です。和平完了しました。

平和と繁栄の世紀末

 予想通り速攻で終わってしまったロシア戦。事前に持ち合わせた「ネタ不足」になってしまった世界は平和なときが訪れた。Vic2はそのマクロ視点での戦略ゲーという像とは裏腹に、内政に関しては熾烈なクリックゲーであり、一度プレイが始まってしまうと外交や戦術を練るなどしている余裕はないのだ。それでいて、安易に戦争を仕掛けると半永久的に続くローテーションが待っており、他国との連携や綿密な作戦立案なしには戦争は遂行不可能なのだ。戦争より内政が大事という仕様や、世界に目を向ければわざわざPLと戦争する必要がないという状況も拍車をかける。これが一部の人がVIC2マルチが退屈に感じる理由の一つでもある。まあ平和にのんびり内政したいだけの筆者のようなタイプはとても内政がはかどるわけだが。

alisa.jpg さて、じゃあティオはいつも通り投資でもしてて。私はのんびり水分補給でもしながら待っているわ。

tio.jpg ……。あの。フランスは他国の妨害が国是じゃなかったんですか。

alisa.jpg まあいろいろ考えたわ。オスマン戦にアメリカ戦。特にアメリカ戦は具体的行動に移る一歩手前だったわね。

alisa.jpg でも筆者の危険予知器官が「アメリカに宣戦するとドイツがアメリカ側に立つぞ」って告げてきたので遠慮しといたわ。

tio.jpg はあ。では結局何もしない方向で?

alisa.jpg 何もしないとは失礼ね。こういう時にしっかりAIを轢くのよ。

全世界的に:むしゃむしゃしてやった。 くにならなんでもよかった。 いまは はんすう している。(AA略)

alisa.jpg エジプト、ポルトガル、スペイン、エチオピアに侵攻したわ。

tio.jpg 世界的にAIにとっては受難の時代ですね。

alisa.jpg そうねー。

 
 

the united kingdom.jpg ちょっとベルギー(そこ)イギリスの勢力圏なんですけど。

prussia.jpg えっ。

ベルギー紛争.jpg
 
 

tio.jpg 英ベルギー対北ドイツの戦争が発生しました。国ならなんでもいいわけじゃないんですね。

ベルギーの戦い.jpg

alisa.jpg フランスの裏庭であるベルギーにドイツが侵攻したのね。ゲーム開始時からイギリスの勢力圏下でめんどくさそうだったので筆者は放置していたわ。

 
 

the united kingdom.jpg 懲罰戦争だー。

 
 

alisa.jpg イギリス様お怒りのようね。

 
 

prussia.jpg もうこんな不毛な戦争やめませんか。

the united kingdom.jpg そうだね。やめよう。というわけで(威信のため)そっちから軍ひいて。(ドヤァ)

prussia.jpg …………。(フツフツ……)

 
 

tio.jpg 大国同士のお戯れですね、わかります。そろそろ時間なんで何も起きないままお開きですかね。

alisa.jpg そうね。まあ今回はロシア包囲網で誤魔化したけど、19世紀終わるとまた殺伐さが戻ってくる予感がするわ。私としてはこれからどうイギリスとつきあっていくか考えとかないとね。

 しかし寝ぼけナマコな筆者のところに一つの提案がイギリスから飛んできた。

暗雲

the united kingdom.jpg ドイツ戦 や ら な い か?

france.jpg (イギリスはドイツを解体したいのかしたくないのか、どっちなんだー!?)

そして、いろいろと回答を模索しているうちに、フランスは深い悩みのドツボにはまっていくのであった。

まとめ

 大陸国家でありながら一位となってしまったフランス。各国の予測を超える早期の一位獲得は今までの英仏関係の前提を大きく覆し、植民地争奪戦も相まって、英仏同盟一時破棄という形になって表れた。一方でドイツ戦は破談となり、フランスはドイツからも敵意を負うことになる。絶体絶命の危機に陥ったフランスは、苦肉の策として英独双方に融和姿勢を敷きつつ、ロシア包囲網を敷くことで保身を図る。ロシア包囲網による協調関係を背景として英仏中立条約、仏独中立条約という法的裏付けを得たフランスは、二日目は終始平和で安全な環境にいることとなる。また、防衛側優位のマシンガン時代、AIつぶしの時間であることも相まって、二日目は冒頭のロシア戦を除き、世界全体が平和になることとなった。

 しかし、英仏協調、独仏中立という矛盾を孕んだ関係が並立している状態は、「その場しのぎの策」であることは明らかであり、二日目プレイ終了後にこの体制が崩れることは、フランスにとっては特に予見できることであった。それを裏付けるかのようにイギリスから対独戦の提案がきたのであった。

 フランスは、イギリスと組むべきか、ドイツと組むべきか。「その場しのぎのごまかし」は終わりを迎え、問題は振り出しに戻った。フランスは試されることになる。

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次回 自由平等博愛の名のもとに 断章 試されるフランス

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Last-modified: 2017-01-18 (水) 19:37:25 (696d)